社長インタビュー
代表取締役社長吉田 昌泰
昨日より今日、今日より明日。
毎日少しずつ成長していこう。
Q.島田商会は、個人の成長をしっかり支えていく会社ですね?
商社はモノを持たないだけに「人のちから」がすべてです。当社は社員が1,000人もいるような大手ではないので、社員一人ひとりの裁量権が大きいし、個人の力がそのまま会社全体の成長にもつながっています。
お客様や取引先様によろこんでいただくために、社会のために、みんなで成長していこうという社風です。
Q.どのように自分を成長させていけばいいのでしょう?
いろいろなことに好奇心をもって、どんどんチャレンジしてみることです。失敗したらどうしよう、なんて考える必要はないですよ。失敗もあるから次に進めるのですから。
会社としても、一人ひとりの成長を支える体制にはとくに力を入れています。OJTでの指導、配属部門と管理本部のサポート体制、各種研修制度が充実しているので、チャンスはいくらでもあります。
Q.社長ご自身、新人のときはどのように取り組みましたか?
入社以来、営業部門を担当してきましたが、最初は分からないことばかり。だから、お客様や仕入先様のところへ通って、徹底的に情報収集しました。
そのうち、多くの情報を持つ私のところに、取引先様が集まってくるようになったのです。さらに人脈が広がるとビジネスも動き出す。自分が動くことで仕事をおもしろくできるのだなと感じました。
若い人たちには「できるだけ人脈を広げなさい。それが将来、自分の大きな力になるよ」と伝えています。
Q.自ら動くことで、経験や知識も増えていくと。
そうですね。みんなに言っているのは、小さなことでいいから毎日成長していこうと。新しいことを見つけるとか、何でもいいんですよ。昨日より今日、今日より明日という小さな積み重ねが自分を大きくしてくれると思います。
Q.努力する人が評価される会社ですか?
目標にむかって頑張っている人はちゃんと評価されます。努力すれば結果もついてくるけれど、すぐに結びつかないこともある。そんなことも含めて、努力している人は評価に値します。
報酬に関してもそう。みんなで頑張って得たものは、みんなで分け合うというスタイルです。
Q.ところで、社長室はないのですね?
昔からないですね。広い営業フロアの一角に、社長の机があります。その方がみんなの顔が見えるし、相談にも来てもらいやすい。毎日会っていると、誰かが元気のないときもすぐ分かります。
そんなに大きな会社ではないのだから、先輩も後輩も和気あいあいと働けて、笑い声が聞こえてくるというのが一番でしょう。
Q.働く環境として自慢できることは?
離職率が低いこと。特に入社後3年の離職は長らくゼロです。
話をきいていると、転職したいと思う理由が見つからないとか(笑)。自己成長だけでなく、人間関係や条件面でも居心地がよいと思ってくれているようです。
たしかに、残業時間はかなり減りました。一人あたり月平均4~5時間くらい。私も用事がなければ、18時までには会社を出ていますから(笑)。
昔は遅くまで残っている人もいたけれど、業務のIT化を進めたことで、労働生産性は大きく変わりました。
Q.最後に、これから目指す姿を聞かせてください。
力を入れていくのは、海外事業と成長分野。拠点のある香港や中国、シンガポールなどをベースに、とくにASEAN地域へのビジネス展開です。化成品・樹脂事業としては、今後伸びていくであろう半導体や5G6G、EV、電池や生成AI、環境関連など。建材事業では、防災対策やインフラ整備のニーズも高まっています。
お客様のお困りごと、業界がかかえる課題、もっと言えば社会全体としての課題に応えていけるのが、化学専門商社のいいところ。島田商会はソリューションカンパニーとしての存在感をさらに高めていきたいと考えています。